ウナボンの泣き泣き日記

ウナボンの泣き泣き日記

ナゼ子供が必要なのか

★ナゼ子供が必要なのか★

結婚願望でさえほとんどなかった私なので、子供の件も(考えるけど)現実味はなかった。
理由はいろいろあった。

1 出産の痛みがイヤ
2 体型が崩れるのがイヤ
3 所帯じみるのがイヤ
4 チヤホヤされなくなるのがイヤ
5 とにかく『醜』へと向かうのがイヤ

特に5番目については30歳の頃、こんなことがあった。
私の地元の友人グループ6人で久々お正月会う事になった。
大人6人、子供は赤ちゃんから幼稚園生まで計8人。
皆、既婚者で子供がいないのは私だけ。
でも・・・
せっかく何年かぶりに集まったのに、みんな自分の子供とばかり遊んでる。
たまに会話があると思えば育児の事ばかり。
別に昔話がしたい訳じゃないけど
自分の子と遊ぶ事ならいつでも出来るはずじゃないの?
働いていたのは私一人だけだったので、もう会話も合わなくなったのかと思う。
羨ましく思う事は何一つなかった。皆、所帯じみた身なりで汚かったし、下品に見えた。

私の子持ち女のイメージはこれで固められてしまったのかもしれない。
‘私はきれいでいたい’という気持ちは一層強まった。

でも漠然と‘いつかは子供が欲しい’とは思っていた。
そして‘いつかっていつなんだろう・・・’とも。

32歳の頃の話。
見た目が少々目立つ上、飾らない性格もあって結婚しているのにもかかわらず、飲みに誘われる事やチヤホヤされる事も多かった。
周囲の態度は昔から変わらない。
でも、確実に年齢だけは変わっていく。シミもシワも体力も体型も・・・。

夫と『子供はどうするか』と何度か話し合った。
正直、子供云々より、老けていく自分の理由付けとしての何かが欲しかった。
「子供がいるんだもの、少々老けていても仕方ないよ」など。
でも精神的には未熟なので、まだ自分が子供でいたかった。
夫は言った、
「今まで親に可愛がられて、親は『自分より子供』と子供最優先に育ててきた。
 子供の自分は『まず自分』と思って生きてるし、生きてきた。
 これが人生の前半だとすると、後半は自分より大切な存在を作り、譲って生きてくのが必要なんじゃないのかな?
 そうやって生きてくのが、人間の一生なんじゃないか」
確かにそうかもしれない。

愛子様が生まれた後、皇太子様が記者会見で
「我々も人類の営みに組み込まれることが出来た」
と述べられた。この言葉は私にとって印象的だった。

この世に生まれて来たのだから、最低限普通になされてきた事はやってみた方がいいのかもしれない。


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